若葉高校3年生GK重松大翔
「21」
私は21という数字に親しみががある。まずは、ギラヴァンツでサッカーをしていた時の背番号が21番であった。
中学時代の恩師に「背番号は1か21のどっちがいい?」と聞かれた。サッカーというスポーツにおいて1番と言えばどのチームも絶対的守護神という印象がある。キーパーで背番号1番では無いをつけて試合に出場していれば、正直物足りなさすら感じる。当時の私はそのような古臭く、幼い思考がいつまでも続いていたというのと、1番をつけれるほどの自信がなかったので21番が良いと即答した。そして若葉高校に入学した際、幸運なことに個人ユニフォームの背番号が21番であった。もう3年間21番をつけてサッカーができることに喜びを感じた。
21という数字に親しみがあるのはもう1つ理由がある。私の母親の誕生日が2月1日であるからだ。私はサッカーをしている最中にはあまり家族のことであったり、仲間のことを深く考えていることは出来ないが、自分のユニフォームに着いている21という数字を見れば、私は母からも大きな力を貰っていると感じる時もある。私の声が大きかったり、明るくチームを盛り上げたりする部分も母親譲りなのではないかと考えている。
しかし新人戦や、インターハイは背番号の登録は1から20で21という数字はそこにはない。ましてや私は1番や12番をつけさせて頂くどころか21番目の選手に値すらしない立場であった。
新人戦やインターハイとは違い、私はメンバー登録をさせて頂いてる。つまり、試合に出られたり、ベンチに入れたりするチャンスはまだ残っている。たとえそれが何番だとしてもユニフォームを着る権利を貰うためには残りの高校生活をできるだけ多くサッカーに費やしたいと考えている。
若葉高校の選手は強豪と言われる他の高校と比べてみればとても少ない。そのことについて、「少数精鋭」と言って頂く方もいる。
私は「少数精鋭」とは試合に出る11名の選手、ベンチに入る9名の選手、その他の登録選手、スタンドから熱い応援を送ってくれる選手ひとりひとりが選手権初優勝に向けて全力で力を注いで初めてその言葉の意味を成すと考えている。
私はどの部類で高校サッカー生活ラストの選手権の試合を迎えるかはまだ決まってない。しかしどの立場であったとしてもチームスローガンを達成するために私は全力を尽くします。
最後までご高覧ありがとうございました。
重松大翔(しげまつ ひろか)
U-12所属:湯川FA
U-15所属:ギラヴァンツ北九州
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