今回選手日記を担当します。
2年 重松怜音です。
「0-6」。
私の中で人生二回目の選手権が終わった。
そして、3年生にとっては人生最後の高校サッカー選手権が準決勝にて幕を閉じた。
言葉では簡単に「引退」と話すけれども、それがどれほど悔しく絶大な物か。
そんな事も知らずにあっさりと3年生を引退に導いてしまった私には本当に悔いしか残っていない。
選手権準決勝までの期間、もちろん沢山の準備をしてきた。しかし、現実は甘くなく1年間の積み重ねが結果を表したと私は感じた。
準決勝で負けた相手は東福岡。その東福岡には私達若葉は新人戦もインターハイも勝っていた。なのに、なぜ選手権であそこまでの大敗をさせられたのか。
そこには1年間の積み重ねが詰まっていた。
私達は「県リーグ」という福岡県内のチームとリーグを行っているが、彼らはこの1年間、「プレミアリーグ」という高校年代トップレベルのリーグでサッカーをしていたのだ。所属しているリーグでそんなに変わるのか、そう思う人も中にはいるだろう。
しかしそこには大きな差があるのだ。
私達県リーグと違う部分として、「緊張感」、「強度」、「1試合に懸ける気持ち」など、多くの違いが出てくる。毎試合が選手権決勝のような試合をしていた東福岡はやはり経験の差などメンタリティーの部分でも上回られていた。
そんな東福岡と少しでも差を縮め追い越し、若葉高校をより強くしていくためにはリーグを少しでも上にあげなければならない。
そのチャンスは今目の前まで来ている。
12月14、15日に行われるプリンス参入戦を死ぬ気で闘い、勝つことで1個リーグを昇格できるのだ。
簡単に勝てる相手ではないし、とても難しい試合になるだろうけれど、勝たなければいけない使命が私達にはある。
選手権が終わった後も3年生は参入戦まで私達のために最後まで力を貸してくれている。
そんな最高な3年生達と最高の終わり方をしたい。
試合に出る選手たちは、多くの人達の思いを背負い
責任と覚悟を持って、”奮闘”しなければならない。
90分の試合終了のホイッスルがなった時、二本足で立っていられなくてもいい。ぶっ倒れるくらいの気持ちで挑みたいと思う。
あと二週間も経てば、今までお世話になった3年生とのサッカーも終わり、1、2年生だけとなる。
入学してから約2年。
先輩の背中だけを見てついて行くばかりだった私達5期生。
ピッチの中に立てば声を出しチームを統率し、ピッチの外では先輩としての誇らしい姿、振る舞いで常にお手本となってくれていた。
そんな先輩達が居なくなった時に、次は私達5期生が最上級生としてチームの模範とならなければならないのだ。
練習以前の学校生活、そして練習の準備、道具の管理、練習の強度・質など。
今のままではもちろん出来ていない事ばかりだし、私自身も全く模範となれる行動を見せれていない。
これからの若葉高校を引っ張っていくためにも、ピッチの上だけ完璧ではいけない。もっともっと一流のプロサッカー選手になるためには、サッカー以外の所での言動が全てだと私は思う。
例えば、「監督コーチが見ているから」や「今日はスタッフが誰も見てないし」など、見られている人で判断して行動を変えるようなことをしていてはまだまだ二流三流だと思う。
もちろんそれはサッカー以外でも同じことだ。
学校生活でもその先生のタイプによって振る舞う姿を変える人も中には少なからずいると思う。
私はそのような人間にはなりたくないし、なってはいけないと思う。そして、そのような行動をしている人間に流されず、止められる人間にならなければならない。
そのためには、自分が常日頃から何事も全うした姿を周りに見せていく必要がある。
今の自分は、自分に弱くすぐに甘えてしまう。
辛いことから逃げてすぐ楽な方に行こうとする。
こんな人間が試合に出てプレーをしていても、誰も応援はしてくれないし、自分についてきてくれる人も少ないと思う。
自分に足りていないパーソナリティーの部分を一から変え、日常を改める。
一流のスポーツ選手、一流の人間になるために、そして、誰からも心から応援されるような人になる。
自分の人間性を決めるのは自分自身ではなく、「周りの人間」だと私は思う。
自分についてきてくれるかどうかはその周りの人達の行動を見ていればすぐ分かるということだ。
この人にならついて行きたいと思ってくれる人なら、どんな事でも一緒に闘ってくれると思うし、嫌なことも共に乗り越えてくれる、ピンチな時は支えてくれる、そう周りの行動が全てを評価する。
今の自分にはそのような人達は少ないと思うが、今後の若葉を引っ張っていく中心選手になるためにも、人が嫌がることにも率先して行動ができ、誰にでも思いやりの気持ちを忘れず、そして、若葉高校の顔に恥じない人間に成長したいと強く思う。
来年はプリンス2部のリーグ優勝はもちろん、新人戦・インターハイ・選手権の「3冠」を狙っている。
その準備はもう始まっている。目標を口で言うのは簡単だし、その目標を達成するためには、それ程の努力をしなければならない。
今のままでは、インターハイの優勝もまぐれだと世間からは言われるだろう。
そんな若葉高校じゃ終われない。
絶対に来年はタイトルを獲り、福岡県と言えば、「若葉高校」と誰もが名を出すような強さを世に知らしめていきたい。
そして、自分達のプレー、プレー外の所で、「感動」や「憧れ」を与えられるようなサッカー選手へと躍進していきたい。
どんな局面に置いても「最後は人間性」という気持ちを忘れず、”謙虚”に日々精進していきたいと思う。
長々とまとまりの悪い文章となりましたが、読んでくださりありがとうございます。
まずは目の前のプリンスリーグ参入戦に向けて、本気で準備をし、「昇格」という”結果”でお世話になった3年生や応援してくれる方々に感謝の気持ちを伝えたいと思っています!
今後とも、若葉サッカー部への応援をよろしくお願いします!
重松怜音(しげまつ れおと)
U-12所属:アビスパ福岡u12
U-15所属:アビスパ福岡u15
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