今回選手日記を担当させて頂きます。3年重松大翔です。
「私の宝物」
3年生にとって、1年間のチームにとっての最後の集大成となる、選手権。福岡予選準決勝で敗れ、ロッカールームで涙を流した11月4日から数日が経ち、プリンスリーグ昇格に向けて私たち3年生を含め、チーム全体が再始動しているとき、コーイチフォトさんのインスタグラムにて、選手権長崎予選決勝のスタメン写真が目に止まりました。
創成館高校の選手たちが掲げていた「仲間とは宝」という言葉。
「どんなに苦しくて、きつくても仲間がいるから頑張れる、どんな壁も乗り越えられる横の繋がりを大切にしよう」という意味が込められているそうです。
中学時代、jクラブのジュニアユースに所属しており、同い年の仲間としか繋がりがなかっため、他のクラブチームや部活動などの多学年を含めた、大勢の仲間たちと繋がりや競争率などを感じることは出来ませんでした。
「お前は先輩に恵まれてる」
2年前の選手権で敗れた後大好きな永和君、颯人君が引退した日に、小池コーチからそう言われました。私は1年生の時から今までキーパー陣には特に本当にお世話になったし、今後は自分も彼らのように慕われる存在になりたいと思うほど本当にたくさん学べる部分がありました。
フィジカルトレーニングについて行けなかった自分に背中を押してまで頑張らせてくれた先輩、
インターハイ期間に「引退する同期に花道を」と綴り、優勝という形で有言実行させたキャプテン、
引退した今でもプリンスリーグ昇格に向けて遠いところまで動いてくれている同期の仲間達、
試合中に自身のミスで失点してしまった私に対して、「迷ったら俺にだせ、俺がなんとかする」と言って同点ゴールを決めてくれた後輩、
逆転ゴールを決め、試合終了直後に私の元に駆け寄ってきてくれたストライカー、
そして、県リーグの最終戦で私の出場機会を快く承諾してくれた惺舞。
私は最後の最後まで先輩後輩関係なく沢山の人に救われ、助けられました。
私は1人では何もできない人間で周りの人達の力があってはじめて成り立っていると自分に言い聞かせて生きていました。
しかし、自分の中で調子が良い時、物事が上手くいっていると錯覚している時に大人や仲間の期待と信頼を裏切ってしまう発言や行動をしてしまいます。
私は私が憧れていた先輩方のような人から慕われる存在にはなれず、プレー面でも生活面でも後輩たちに伝える事が少ないですが、1つだけ私自身が経験したことを踏まえて後輩に伝えたい事があります。
「仲間を大切にしてください。」
ここでの仲間というものは、トップチーム、セカンドチーム関係なく、同期、先輩、これから増えていく後輩、マネージャー、全てのサッカー部員です。
部員の誰かが良いことをすれば、自分のことのように一緒に喜び、悪いことをすれば自分のことのように振り返り、反省してください。これらも仲間を大切にしているひとつの証になります。
若葉高校は他の強豪校に比べて部員数が少ないですが、その代わりに団結力がどこよりも強いと思います。この団結力を今以上に高めることが出来ればこの学校は更にに強くなれると思います。
人は皆、宝ものと呼べる物があると思います。それはサッカーボール、スパイクだったり、あるいは家族、恋人、親友などが、宝物だと呼ぶ人もいるでしょう。
私の宝物は、この若葉高校サッカー部の仲間です。その中でも同期の仲間達は中学3年生だったちょうど3年前の12月ごろから練習参加させてもらっておりどんな時もずっと一緒に生活していました。
その同期の仲間たちの進路には、福大に行く人、九州を出る人、サッカー人生に一区切りつける人など様々になるので、同期の仲間達と本気でサッカーができる期間は残り10日程になりました。
高校サッカーは時に残酷で高校の大半が最後の試合が負けて引退して行きます。
私達は全国でも少ない、勝って引退する事ができるチャンスを持ったチームです。12月14.15日の連戦が終われば泣いても笑っても引退という形になります。
寂しい反面、本気でサッカーできる場に対しての楽しみもあります。私がピッチに立つ可能性は僅かですが、連戦を戦い抜くサッカー部員という私の宝物に対して、力になれる部分はたくさんあると思います。
私自身最後の選手日記なので、長くて辿々しくて、どの口が言っているんだと思われるような文章になってしまいましたが、仲間を大切にする重要性は私の3年間で最も感じることのできた部分です。心に留めてくれたら幸いです。
最後まで御高覧頂き、ありがとうございました。
最後に一言
夏より熱い冬にします!!!!
重松大翔(しげまつ ひろか)
U-12所属:湯川FA
U-15所属:ギラヴァンツ北九州U15
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