2年 陣内徠誠
12月、プリンスリーグ参入戦が終わり3年生が引退した。
私はセカンドチームにいて一緒にプレーする時間は多くはなかったが、私の最後の先輩である三年生は私にこれまで見たことのない景色を見せてくれ、私の知っているサッカーの幅を広げてくれた。三年生一人一人に感謝しているしとても尊敬している。その中でも私が一番尊敬する人がいる。
「小川皓喜」
彼は私がこれまでサッカーを通して出会った人で一番心の底から尊敬できる人だ。福大で練習がある時は誰よりも早く準備し、誰よりも遅くまで自主練している。誰よりもサッカーが好きで誰よりもサッカーと向き合っている。オフの日にトレ室に行けば彼がいる。試合でうまくいかない日もたとえ試合でうまく行った日も彼はずっと練習している。ほんとうにストイックで、言わばトレーニングの変態だ。
ピッチでは試合に出る時は誰よりも熱いガッツあるプレーをするファイターで、試合に出ない時は遠くに居ても聞こえるようなでかい声でチームを鼓舞する。チームにとって必要不可欠な選手だ。少なからず私の前では彼の口から弱音を聞いたことはないし、弱い表情も見たことがない。それでいて後輩にも人を選ばず全員に同じ接し方ができて人間性もとても尊敬する。彼のことが嫌いという人は見たことがない。ほんとうに1から100まで尊敬できる人である。
私は彼よりも周りのみんなよりも完全に技術やサッカーIQで劣っている。それに私はきついことから逃げて妥協することもあるし、練習や試合で思った通りにいかない、うまくいかない時はすぐに落ち込んでしまうメンタルの弱さがある。ずっと前からすぐ表情に出てしまうタイプである。だから彼のように人一倍練習しないといけないし、彼のように誰よりもファイターでなくてはならない。
前回の選手日記でトップチームに入ることが目標といった。その後冬休みに一度トップチームの遠征に参加させてもらうチャンスをいただいた。そこではチャレンジすることを目標としていたが思っていた以上の力量の差やミスの多さで先ほどあげたメンタルの弱さがでて同じようなミスを繰り返してしまい、チャンスを掴むどころか爪痕さえ残せなかった。自分で自分を落としてしまい持ってるものも出せなかった。今の私の課題は明確なのでそれを1つずつ改善していくだけだ。
もうすでに新入生が練習に参加してきている。はっきり言って巧い。このままでは彼のように頼られる、尊敬されるような先輩にはなれないし、また置いていかれるだけだろう。まずはピッチ外のところやきついトレーニングのところで声を出して頼られるようになる。
今、私の心の中では本気でプレーヤーとしてサッカーに向き合うのは高校で終わろうと思っている。このままでは絶対終われない。泣いても笑ってもラスト1年。サッカーのためにこの高校を選んだ以上サッカーで終わりたい。死ぬ物狂いでやって、最後は必ずいろんな人にこれまでの恩を返せるようどのような形でも選手権に出場する。そして笑って終わる。
陣内徠誠(じんない らいせい)
U12所属:Pleasure SC
U15所属:Pleasure SC
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