3年陣内徠誠
選手権福岡大会2次予選準々決勝
vs東海大福岡
1-1pk負け
インハイ、選手権と東海大福岡にシーズンダブルをくらい私たち5期生の選手権は静かに幕を閉じた。私は最後の大会も応援側として懸命に闘う仲間を見守ることしかできなかったがこれまでの敗戦とは違う悔しいだけではない喪失感というかなにか特別なものを感じた。
おもわずピッチに倒れ込む選手、ベンチでうずくまる選手、涙を流す3年生、なんとも言えないスタッフの表情、姿。そして東海大福岡側だけが異様に盛り上がり、静まり返る若葉のスタンド。ほんとうに選手権が終わったのかと受け入れられない受け入れたくない気持ちだった。
自分は最後まで若葉の代表としてピッチに立つことも戦力になることもできず、前回の選手日記で書いた毎日支えてくれている家族やこれまで出会った指導者などにやはりプレーで恩返しをすることができなかった。試合が終わった途端「ああしとけばよかったな」「こうしとけばよかったな」と次々に後悔が押し寄せてきた。これまでと同じことを繰り返してしまった。本当に口だけの人間で情けないし申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
振り返るとこの年代は入学当初から強い強いと期待されていた代で福岡でも名の知れた選手の集まりだった。チャレダンも優勝し、1つ上2つ上の試合にも出場する選手がとても多く、去年福岡制覇を経験した選手も多数いる。それでも新人戦からベスト4ベスト8ベスト8。選手権直近ではチームの調子も本当に上がっていて選手権行ける気しかしなかった。それほど選手権の重圧があるのだろう。
みんなで頑張った夏合宿、戦犯になった龍谷戦、暑すぎた鍛錬の夏、初福岡制覇を目の前で見た小郡陸上競技場。あげればきりがない良し悪しの思い出の数々。本当に私は周りに恵まれていたと思う。サッカーを通して楽しさや人間性の部分などみんなに教えてもらった。感謝しても感謝しきれない。試合に出ることはできなかったが3年間で本当に良い経験ができてひとりの人間としても成長したと思う。選手権限りで私は幼稚園から続けたサッカープレイヤーとしては区切りをつけた。これからはプリンスリーグ参入に向けて闘う同期、チームのサポートにまわろうとおもう。全員が仲が良くて後輩とも優しい5期生のみんな。本当に出会えてよかったし生まれ変わってもまた会いたいと思える仲間だ。苦しい時もみんなに助けてもらった恩を返す。最後はみんなで笑って終われるようにできることをやる。
最後にかわいい後輩たちに大切にしてほしいことを3つだけ
1.今サッカーができる環境が当たり前じゃないこと
→裏では数えきれない人が動いてくれている
2.仲間を大切にすること
→苦しい時も助けてくれるのは必ず仲間
3.人間性
→「勝利の神は細部に宿る」はこの部分!
これが最後の選手日記となるだろう。プリンスリーグ参入戦、新体制となるサッカー部のこれから全力で応援します!
ありがとう。みんな大好きです。

陣内徠誠(じんない らいせい)
U12所属:PLEASURE SC
U15所属:PLEASURE SC
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