3年田中剛輝です。
ついに私達3期生にとっての最後の大舞台である選手権が始まりました。私は多くの仲間を踏み台にし背番号4のユニフォームを着ています。今でも夢に出てくるあのインターハイ東海戦。あの日も同様に多くの仲間を踏み台にしピッチに立っていました。結果は0-6。私は私の手で多くの仲間を引退させました。当時の私にはまだ、ユニフォームを着てピッチに立つことの責任そして怖さが理解できていなかったと感じています。私が引退させた仲間達は試合後に罵るどころか激励の言葉をくれた。無様な私にそんな言葉をかけている彼らはどれだけ惨めな気持ちだったのかを想像するのは難しくありませんでした。自分は弱い。自信も気力も全て失いました。それでも少なくともこんな自分を慕ってくれる同期や後輩がいる、だから下向いてる時間はないと自分を克己することができました。
私は国体やトレセンに選ばれたことはなく、それどころか中学生の時試合に出ていたわけでもありません。どこにでもいる平凡な選手です。ですが、プレータイムを与えてもらえれば絶対何かやってやろうと、少ない時間でも1番走って1番競ってあわよくば点を取ってやろうと、全て全力でやる事を貫きました。そんな私だからこそ試合に出られなくてウズウズしている選手や諦めかけている選手に下手でも全力でやっていればチャンスをもらえるのではないかと勇気を与えられるのではないかと思います。なので、観ている人に勇気を与える事ができるように、1分1秒も手を抜くことなく全力でプレーします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
田中剛輝(たなか ごうき)
U12所属:粕屋JSC
U15所属:CA.GRANROSSA
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