3年 森部 絢
「インターハイの振り返り」
「自分自身の振り返り」
インターハイ県予選が始まる前の選手日記で記した、「引退する同期に花道を」と言う言葉は、
県大会で最後になる、同期の3年生に県大会優勝をプレゼントしたいという思いと、自分自身が文字と言葉で表すことにより責任感を持とうという思いで書いた。
結果は、インターハイ県予選優勝で良いプレゼントをできたと思う。しかし、自分たちが目指していた目標は、全国大会、初出場、初優勝という目標で結果は全国大会ベスト16という結果だった。
全国大会ベスト8を決める試合、相手はプレミアリーグEASTの昌平高校。プレミアリーグで全国の強豪チームと1点を争う戦いを毎週のようにやっている昌平高校と、県リーグ1部で福岡県予選で当たるチームのBチームと毎週やっている自分たちとの差はとても大きく、課題が多く見つかった試合だった。
試合を振り返れば、ボール保持率は昌平高校が約70%に対して、若葉高校は約30%。ボールを奪いに行ってもドリブルやパスで剥がされ、
ボールを持てば慌ててボールロストをする。
ゴール前に行っても、シュートまでいけない。
フィジカルコンタクトで負ける。相手のドリブルの上手さに手も足も出ない試合だった。
その中で、自分の長所である両足を使ったチャンスメイクは全国大会を通して通用したと思う。しかし、1点決められても2点目を決められない守備、1点決められても追いついて追い越す力、負けているチームをプレーや声で引っ張る能力が自分にはまだ無いと実感した。
この若葉高校サッカー部の中に、全国大会を経験している人は少なく、自分もキャプテンとして全国大会に出場することは初めてだった。だからこそ、気合いも、良い緊張感もあったし、
より一層責任感もあった。
全国大会を終え、選手権モードにすぐに切り替えている今のチームに必要なことは、走ることと、フィジカル強化、チームの底上げだと思う。先日行われた研杯では、チャンスをもらった選手がフィットしない、そのカバーを自分を含めチーム全員でカバーできていない、きつい時に人のせいにするなど、遠征を通して1人1人の性格がわかる遠征だった。底上げをする上で、今試合に出ている人がもっと要求をしあって、上で引っ張っていかないといけない。全国大会を経験した選手は、このままではダメだということをセカンドチームを含め、チーム全体に発信して、練習から意識を変えてやることを浸透させないといけない。
また、人の後ろをついてくるだけの人、見て見ぬふりする人や、仕事をしない人がまだいる。自分は、キャプテンとして、自分自身が仕事を率先してすることを心掛けている。その中で、声かけをしても仕事をしない人や、人任せにしている人がいるチームが、全国優勝なんてできないと思う。小さなことだが、「人任せ」という弱い部分を直していかないと、試合にも勝てないし、強いチームも作れないと思う。
チームキャプテンである自分自身の意識をもう一度見直して、強いチームを作っていく為に、若葉高校サッカー部1人1人の意識を変えないといけない。食べるもの1つ、体のケア、メンタルコントロールを全国大会で優勝するという目標の為に、プロサッカー選手になる為にやらないといけない。
最後に、選手権福岡県予選決勝まで3ヶ月をきった。新人戦2位、インターハイ優勝、そして、過去の若葉高校サッカー部の歴史を変える為にも、選手権で優勝をしてもう1度全国大会に行くことはとても価値のあることだと思う。
福岡県で負けて、後3ヶ月で引退してしまうのか、福岡県大会優勝をして全国大会まで行って、初日の出をチームメイトと見るのかは、これからの自分たち次第だ。高校サッカーを本気で楽しむ為にも、きついことから逃げず、立ち向かっていく。
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。
森部絢 (もりべ じゅん)
U-12所属:アビスパ福岡U12
U-15所属:アビスパ福岡U15
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